2008年02月07日 堺市泉北:荒山公園梅林:写真 |
梅林は、総面積2万7,300平方メートル・昭和59年から昭和60年にかけて植栽されました。
現在、47品種・約1,300本あり、2月中旬から3月上旬に見頃を迎えます。 また、この他にも1月初旬には蝋梅(ロウバイ)、3月中旬には山茱萸(サンシュユ)、4月初旬には約700本の桜、8月中旬には坊主池の蓮と一年を通して、長い期間楽しむことができます。 ※開花次期は天候等により変動します。 |
堺と梅 |
梅の花は宮廷貴族の間で、奈良時代から好んで鑑賞され、しばしば「梅の花の宴」が催された記録が見られます。
梅に関する伝説の多い人物といえば菅原道真(845年〜903年)ですが、36歳で文章博士に選ばれるほどの学者であり「飛梅(とびうめ)の伝説」を生んでいます。この菅原道真が京都から大宰府へ流された際に作ったといわれる何本かの天神像のうちの一体が、堺区戎之町東二丁にある菅原神社に神体としてまつられています。 また、この荒山公園に囲まれた多治速比売神社(たじはやひめじんじゃ)にも菅原道真公がまつられており、堺にはゆかりの深いところです。 |
飛梅の伝説 |
菅原道真は899年醍醐天皇に藤原一族の専制を抑えるため右大臣に任命されましたが、901年藤原時平の中傷により無実の罪を背負って大宰府に流されました。この時、道真が自分の書斎・紅梅殿の梅になごりを惜しみ
東風ふけば 匂いおこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れぞ とよまれました。この心が通じてか、その梅が道真を慕って大宰府の地まで飛んで来たといわれています。 そして今も、大宰府天満宮(福岡県)にその梅をみることができます。 |